こんばんは、でんです。
皆さんは「不安」という言葉にどんなイメージを持ちますか?プレゼン前の一時的な緊張感から、日常生活に支障をきたすほどの強い不安まで、その程度は人それぞれです。今回は、このような「不安」が過剰になり、日常生活に困難をきたす「不安障害」について、その種類、症状、原因、治療法、そしてセルフケアまでを詳しく解説していきます。
不安障害とは?
不安障害とは、特定の対象や状況に対して過剰な不安や恐怖を感じ、日常生活に支障をきたす精神疾患です。パニック障害、特定の恐怖症、社会不安障害、全般性不安障害などが代表的なものとして挙げられます。
不安障害の種類と主な症状
不安障害は、大きなくくりの疾患名となります。
詳しく見ると、主に以下のようなものがあります。
- パニック障害: 突然、激しい動悸、息切れ、めまい、吐き気などの症状が数分から数十分続くパニック発作を繰り返すのが特徴です。
- 特定の恐怖症: 特定の対象物や状況に対して強い恐怖を感じ、それを避ける行動をとる。高所恐怖症、閉所恐怖症などが代表的です。
- 社会不安障害: 人前で話す、食事をする、目立つことなど、他人から評価されるような状況で強い不安や緊張を感じ、それを避ける傾向があります。
- 全般性不安障害: 特定の対象物や状況に限定されず、将来や健康など、さまざまなことについて過度に心配し、不安感が常に付きまといます。
不安障害の原因
不安障害の原因は、まだ完全に解明されていませんが、以下のような要因が考えられています。
- 脳の神経伝達物質のバランスの乱れ: セロトニンなどの神経伝達物質の機能低下が関連している可能性があります。
- 遺伝的な要因: 家族に不安障害の患者がいる場合、発症リスクが高まることがあります。
- 性格的な要因: 慎重な性格や完璧主義的な傾向を持つ人がかかりやすいと言われています。
- ストレス: 仕事や人間関係など、強いストレスが引き金になることがあります。
不安障害の治療法
不安障害の治療法は、薬物療法と心理療法が中心となります。
- 薬物療法: 抗不安薬や抗うつ薬などが用いられます。これらの薬は、脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、不安や緊張を軽減します。
- 心理療法: 認知行動療法が最も効果的とされています。認知行動療法では、不安を引き起こす間違った考え方や行動パターンを修正し、より現実的な考え方へと変えていきます。
セルフケアでできること
治療と並行して、以下のセルフケアを行うことも大切です。
- 規則正しい生活: 睡眠をしっかりと取り、バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 適度な運動: 運動はストレス解消に効果があります。
- リラックス法: 深呼吸やヨガ、瞑想などを試してみましょう。
- 社会参加: 人とのつながりを大切にし、孤立を防ぎましょう。
まとめ
この記事は、一般的な情報提供を目的としており、医療アドバイスではありません。ご自身の症状については、必ず医師にご相談ください。
不安障害は、適切な治療を受けることで、症状を改善し、日常生活を送ることができるようになります。もし、不安を感じてつらい場合は、一人で悩まずに、専門家にご相談ください。
余談
精神疾患のことについて知ると、なんだか自分も疾患にかかったような気がしてきませんか?
そういう方は、共感性が強いと思うんですよね。
人付き合いでも相手の気持ちに寄り添いすぎてしまって人よりも疲れてしまう。
これは相手の立場に立って考えられる心優しい人で、言い方を変えると心の在り方が相手によって変わってしまう流されやすい人です。
ただ、後者に関しては日本の風土が強く関係していると考えています。
和を尊び、空気を読むことが喜ばれ、足並みを揃えることに重きを置いてきた結果、外国と比べより他人の心情が気になる(自分事の)ようになっていると考えています。
奥ゆかしいやらシャイやら言われる日本人ですが、この察する能力の高さは日本人の魅力だと思っています。
これは良し悪しで語ることではなく、そうした特徴との付き合い方を考えるための分析に留めておくのが一番です。
どうしようもないところを変えようとするのではなく、それとの上手な付き合い方を模索する。
精神疾患に限った話ではないですが、そう言った技術を磨いていきたいですよね。
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